CARACLE営業ヒサユキです。以前もご紹介したことがありますが、毎年11月に串柿を見に行っています。残念ながら、2年連続で見頃の11月に時間が取れず、今年は台風被害の復旧状況も不明でした。やむなくイベントとしては開催を断念し、12月に入ってからダメ元でこそっと見に行ってみました。
大阪側からアプローチは和泉山脈を超える必要があります。府道216号線は台風被害で通行止めのため、山の入り口から出鼻をくじかれました。やむ無く、関西サイクルスポーツセンター前の激坂へ迂回して滝畑ダムへ。
ダム湖沿いはつかの間の気持ちいい平坦路ですが、すぐに激坂が立ちはだかります。傾斜だけでなく、滑りやすい湿った路面に、石畳、土砂の流れた路面に苦しめられます。もっとも、これは台風の被害ではなく、府道61号線は普段からこんな道です。
和歌山県境の蔵王峠へ到達してひと息。さらにひと登りしてピークを越え、堀越観音を経て下っていきます。
下りも急傾斜の細道ですが、中畑集落に見慣れたオレンジの帯が現れました。これが串柿です。
正月飾りに使用される串柿は、10個並んだ柿が「夫婦ニコニコ(2個2個)仲睦まじく(中7つ)」というを表す縁起物。和歌山県かつらぎ町の山間部、旧四郷村地区は串柿の産地として知られています。
いったん下って、再度10%超えの激坂を上り、串柿が最も多く吊るされる大久保集落へやってきました。
時期的にもう遅いかと思っていましたが、集落中にオレンジ色が溢れ、見事な風景でした。
これは集落内の定福寺から、紀の川方面を見下ろした風景です。この日はよく晴れた青空の下、串柿のオレンジ色が映える素晴らしい景観を拝むことができました。
串柿見物の後はまた激坂。暗い林間を上るコンクリート舗装の激坂を上って国道480号線鍋谷峠に到達し、やれやれ。
つい最近まで通行止めだった鍋谷峠の大阪側も問題なく、結果としては序盤の府道216号線以外は大きな問題もなく通行できました。串柿も予想外に多く残っていましたし、仲間を誘えばよかったです。
最大の見所である大久保集落へのルートはいずれも激坂の難路ですが、難易度の低い国道480号線沿いの平集落でも串柿を見ることができます。素晴らしい景観ですので、自転車乗りにはぜひ一度「串柿の里」を訪れて欲しいです。
荒れた路面と激坂がいくつもあるルートでしたが、CARACLE-Sなら、ロードバイク並み(以上?)に上っていけます。荒れ気味の下りではさすがに700C車輪の自転車に及びませんが、ホイールベースが106cmと長いので、下り急斜面でも後輪が浮くこともなく、安心して下っていけます。CARACLE-Sは小径折りたたみ車でありながら、山中のツーリングでも不安なく活用できます。
詳しくは個人ブログでレポートしています。